戦略とは、“ミッション(目的)を成果に結びつけること”です。
だから成果(ゴール)を設定する必要があります。
そしてゴールを設定することで、解決するべき問題が見えてきます。
だからゴールを立てましょう。
ここまでは一般的ですね。
何をするにも(綿密な)計画が必要だ!というやつです。
実はこれ、間違いです。
高すぎるゴールや、計画は行動を阻害することがあります。
その理由は2つ。
- 計画を立てることで脳が疲れる。
計画を立てることも、実行することも、どちらも同じ脳を使います。
脳が持っているエネルギーは一つ。
だから計画を立てることにエネルギーを使ってしまい、行動を移す頃には疲れてしまっています。
- 高すぎるゴールは恐怖を生む
脳の扁桃体という領域は恐怖、不安などの感情を司り、逃避行動を行います。
これはサバンナで自分を守るために大変重要な役割を果たします。
ドイツの研究チームによると、先延ばしにする人はこの扁桃体が大きい、そして扁桃体の活動を切り替える前帯状皮質背側部との連絡が小さかったことがわかりました。
つまり、恐怖によって行動につながっていないのです。
ゴールの正しい戦略は、
「小さなゴールを立てる。」
ということになります。
参考文献:
Schlüter C et al:The Structural and Functional Signature of Action Control. Psychol Sci. 2018 Oct; 29(10):1620-1630