行動変容はリハビリテーションにおけるカギになりますね。
そしてマネジメントにおいても重要です。
患者さんもスタッフも、そして自分も。
そこで今日は行動変容理論の中でも疫学的根拠に基づいている
多理論統合モデル(TTM)をご紹介します。
TTMはプロチャスカ氏により開発された行動変容のプログラムです。
5つのステージからなり、個別最適化プログラムであるため、
行動変容がスムースであることを特徴としています。
また自己効力感を重要なキーワードとしています。
5つステージは以下の通りです。
前熟考期:6ヶ月以内に、行動を変えようとする意図がない
熟考期:6ヶ月以内に、行動を変えようとする意図がある
準備期:30日以内に、行動を変えようとする意図がない
実行期:すでに行動変容を行なっているが、その期間は6ヶ月に満たない
維持期:6ヶ月以上行動変容を維持している
この評価を基にして、それぞれのステージによって関わり方を最適化します。
前熟考期:知識を与え、変容のプラス面をじっくり伝え続ける
熟考期:失敗と成功を半々として見積もっているため、失敗を一つひとつ論理的に解消する
準備期:具体的な行動をサポートする
実行期:実行の労力を和らげるために、筋弛緩法や呼吸法でストレスを減弱する
維持期:逆戻りをしないように、これまでのステップをイメージし、自信につなげる
TTMを使って、患者とスタッフと自分のより良い行動を促してみてください。
参考資料: