「幸せになりたい」
これは人類が追いかけてきた命題でしょう。
何をもって幸せとするのかは、多くの賢人たちが思考し、哲学的に積み重ねられてきました。
近年ようやく、そこに科学が加わるようになりました。
1980年頃から、幸福(Well being, Happiness)に関する報告が始まります。
日本における幸福学研究の代表者は、慶應義塾大学の前野隆司先生。
大学院生とともに、日本人を対象に幸福に関する大規模な研究を行われました。
その結果、4つの因子を明らかにされています。
やってみよう因子
チャレンジすること。
小さなことでも良いので、行動を起こすこと。
ありがとう因子
感謝すること。
すべては意味があると考えること。
なんとかなる因子
諦めないこと。
楽観的に考えること。
ありのまま因子
自分らしく振る舞うこと。
自分の強みや特徴を知り、活かすこと。
これらは自分が幸せになるためにも、相手を幸せにするためにも知っていて損はない知見です。
物質的な豊かさと、精神的な豊かさ。
そのバランスが大切ですね。
幸せは身近なのかもしれません。
幸福度を高めるための戦略は、
「なんとかなるから、ありのままにやってみて、何が起こっても感謝する。」
ということになります。
参考:前野隆司:幸せのメカニズム-実践・幸福学入門-講談社現代新書