配偶者がいないことは、身体的フレイルのリスク因子であることが報告されています(こちら)
心不全患者においても、配偶者がいないことは死亡リスクが高くなることが考えられますが、実際に影響するかどうかは明らかになっていませんでした。
今回紹介する論文は、「心不全患者では、配偶者の有無は予後に影響するの?」という疑問に応えてくれる論文です(こちら)
2019年にアメリカのKewcharoenらの研究チームは、2019年7月までに登録されている10本の論文を解析しています。
結果として、
配偶者がいないことは、死亡リスク(OR=1.52)、再入院リスク(OR=1.8)、死亡と再入院の複合リスク(OR=1.72)が高かった。
だそうです。
ただし、研究方法や対象者にバラつきがあるため、さらなる研究が必要だそうです。
独居は社会的フレイルの要素として重要で、今回の心不全を始め、多くの疾患のリスク因子と言われています。
最近、結婚しない男女が増えているというニュースを耳にしますが、未婚によるリスクを考えると、結婚した方が健康寿命は長くなるのかもしれません。