心血管系の有害事象は不安障害と関連している可能性が示唆されています(こちら)。
しかし、心血管疾患後の不安障害に関連する因子については明らかになっていませんでした。
今回紹介する論文は「心血管疾患後の不安障害に関連する因子は?」という疑問に応えてくれる論文です(こちら)
2019年に中国のChenらの研究チームは、2018年11月までに登録されている13本の論文を解析しています。
結果として、
心血管疾患後の不安障害に対して、低い教育レベル(OR=1.46)、心血管疾患の長期罹患(OR=2.05)が独立したリスク因子であった。
だそうです。
ただし、調査に含まれている因子が限られており、長期間の調査が不足しているため、さらなる研究が必要だそうです。
不安障害が心血管疾患を誘発し、心血管疾患が不安障害につながり、再び心血管疾患に罹る、といった悪循環が続いてしまうので、どこかで不安障害を改善する策を講じることが大切だと思います。
しかし、今回の調査結果はリハビリテーションでどうにかできる可能性は低いので、不安障害改善のための介入方法については、今後の調査が期待されます。