人生における睡眠時間の割合は約3割と言われています。
そしてさらに、デューク大学の研究結果によると、習慣については45%を占めるそうです。
つまり睡眠時間と習慣を合わせると、人生の約8割となります。
睡眠と習慣のレベルを高めることが、人生の質を高めるためにいかに大切かがわかります。
習慣を変える。
決して簡単なことではありません。
身体には恒常性(ホメオスタシス)という大変優秀な機能が備わっていますので、元に戻ろうとします。
つまり変化を嫌うのです。
これは脳も同じ。
習慣を変えることが難しい理由はここにあります。
変化することは危険なのです。
不安と恐怖を感じるのです。
だから前頭葉のパワーを奪い、行動を先延ばしにします。
ということは、習慣を変えることがバレなければ良いのです。
脳(主として辺縁系)が気付かない程度に変えれば良いのです。
それはつまり、バカげているほど小さな小さな変化から始めるということです。
身体を鍛えたいなら腕立て伏せを1日1回から始める。
これならどんなに体調が悪くても、時間がなくても実行できます。
これを続けるうちに、2回、3回、、、、となっていきます。
習慣を変えるための戦略は、
「その場で瞬時に始められる、小さな習慣から始める」
ということになります。
参考:
Neal DT, et al:Habits—A Repeat Performance, Psychol Sci. 2006. 15(4):198-202
Schlüter C et al:The Structural and Functional Signature of Action Control. Psychol Sci. 2018 Oct; 29(10):1620-1630