経営者や管理者には本を読む時間などない。
業務に加えて、付き合いも多い。
このように考えている人は少なくないと思います。
しかし経営者や管理者は多くの人を動かし、またその責任もあるため、
絶え間なく自己を向上させる必要があります。
いやいや、日々の経験こそが自己研鑽である!
本当にそうでしょうか?
書籍からは、著者の知的レベルからみた経験と、
そこから生まれる洞察を得ることができます。
著者が膨大な時間をかけて学んだことを、数千円と数時間、
場合によっては数十分で学ぶことができます。
古典的名著と呼ばれるものであれば、本の価値の他にも、
その本を選び続けた人たちの経験もさらに加わります。
自身の経験ももちろん大切ですが、書籍から情報を得ないことは、
大変にもったいないことです。
また経験だけの学びだけでは、従業員や患者さんへの責任を考えた行動とは言えません。
1日5分でも、1ページでも良いので、本を読むことをオススメします。
特に「孫子の兵法」、「君主論」、「賢人の知恵」の3冊は、
ビジネスマンや経営者が読むべき本にて毎年上位にきます。
シカゴ大学が選んだ「偉大な本144選」にも入っていますし、
ヴァンダービルト大学のクリストファー・マウアラー教授の、
「人類が所有した最高の人生の指南書」にこの3冊を挙げています。
どれか1冊、手に取ってみてください。
参考資料:
浅野裕一:孫子.講談社学術文庫.1997
マキアヴェリ:君主論.中公文庫.2018
バルサダール・グラシアン:賢人知恵.ディスカヴァー・トゥエンティワン.2006
許 成準:超訳孫子の兵法.彩図社文庫.2017
許 成準:超訳君主論.彩図社.2011