序文(はじめに)
「職場に活気がない」、「職場を明るくしたい」。このような悩みを持たれていませんでしょうか?前回に続き、元気な職場に共通する特徴を解説します。
やってみようという雰囲気
最初に挙げた、失敗から学ぶという姿勢を効果的にする行動です。それが、やってみよう!です。小さく始めれば、失敗しても痛みは小さいです。そうやって小さく産んで、大きく育てます。色々考えることはありますが、まずはやってみましょう。事故やクレームや不利益にならない範囲でやってみましょう。失敗は単なるデータポイントに過ぎません。
改善案を評価する報酬体系
ただし、やってみようというだけでは、人は行動を起こしません。人を動かすためには感情だけでなく、損得も必要です。そこで、組織として改善案が欲しいなら、改善案そのものにお金をつける。多くの組織は改善案の成果にお金をつけます。うまくいったらお金をあげる、ということです。この時にスタッフはどう考えるか。「うまくいく保証もない自分のアイデアは出せない」、と考えるでしょう。そうなると、やってみようという雰囲気や、失敗から学ぶための失敗そのものの機会を失います。そのため、「改善案を出してくれた500円」、と改善案それ自体にお金をつけるのです。そうすると、雰囲気だけでなく損得としても改善案を出す気持ちを起こします。これもまた、大切な仕掛けです。
実生活からヒントを得ている
最後は自分の生活です。日々の仕事や患者さん・利用者さんの困りごとを、自分ごとに捉える工夫です。
・掃除機をかけるのは冷静に考えると難しいな
・一人暮らしでヘルパーを使っているとしたら、そもそもご褒美のような自分が食べたいものを食べれているのか?
・家計簿をつけているから節約しようと思える、だったら会社の会計情報も伝えた方が節約のアイデアが出てくるよな
このように、日々の生活をヒントにすると、アイデアが次々と出てきます。これが、常日頃から考えているという状態です。
締め文(大切なこと)
今回ご紹介した6つを改めて。
- 失敗から学ぶ
- やるべきことが明確
- 違いや変化を受け入れる
- やってみようという雰囲気
- 改善案を評価する報酬体系
- 実生活からヒントを得ている
いかがですか。どれか一つから始めることが大切です。まずは、やってみよう!
著者への質問はこちらからいつでもどうぞ