序文(はじめに)
「役職がついたけど、何をして良いかわからない」、「とりあえず先輩の真似をしている」「勤務表を作ったり、単位を集計するのが仕事?」といった状況ではありませんか?
組織は基本的に4つの階層で構成されており、上から、経営者・経営幹部・部課長・スタッフとなります。そしてその階層に応じて、役割が異なります。部課長といった役職者の役割は、経営層(経営者・経営幹部)とスタッフ層とを繋ぐことにあります。
4つの役割
まず最初に、役職者は良い上司、良いマネジャー、そしてスタッフチームのリーダーでなくてはなりません。これらには技術的なことや、専門的なことも含まれます。そしてスタッフが与えられた作業を滞りなく達成できるように支援します。
2つ目にスタッフを評価し、上司に伝える役割を持っています。
3つ目に、経営層とスタッフ層とを繋ぐことがあります。例えば、リハビリテーション部の現場のスタッフが抱えている懸念や不安を上層部に伝えます。この時の対応にはいくつかの分類があります。例えば、役職者で解決可能なもの、役職者の上司でないと解決できないもの、さらにその上の上司(多くは経営層)でないと解決できないもの、そして自部署以外にも共有が必要なものなどです。
スタッフの懸念を上層部に伝えることと同様に、経営層の目標や方針を現場スタッフに伝える役割も持っています。役職者には上司からさまざまな情報や決定が入ってきます。そしてそのうちどれをスタッフに伝えるのか、判断が求められます。特に目標や方針は、仕事の成果を達成するために、必ず共有しなければなりません。
4つ目は、上司、他部署の役職者などと良好な仕事上の関係を築くことです。組織の目標を達成するためにあらゆる部署と協力することが不可欠となります。
以上が役職者に求められる4つの役割です。
締め文(大切なこと)
役職者に求められる4つの役割
- 良い上司であること
- スタッフを評価すること
- 情報を上下に伝えること
- 良好な関係を築くこと
参考文献
Rose T. Dunn: Dunn and Haimann’s Healthcare Management, Eleventh Edition