学会、脳卒中、神経疾患|2024.7.12|最終更新:2024.7.12|理学療法士が執筆・監修しています
序文
今回は2024年夏~2025年春にかけて開催される、中枢神経系の学会の情報をまとめていきます。医療の進歩は日進月歩であり、常に最新の知識や技術を学ぶことが求められます。特に、近年は脳科学や人工知能などの分野が目覚ましい発展を遂げ、医療現場にも大きな変化をもたらしています。今回紹介する学会は、いずれも脳卒中の克服、認知症治療、脳神経外科手術など、各分野の最先端情報が発信される貴重な機会となっています。学会参加を通して、日々の診療に役立つ知識や技術を習得し、患者さんに質の高い医療を提供できるよう、ぜひ積極的に情報収集していきましょう。
日本理学療法学会連合
会期:2024年9月28日、29日
会場:福岡国際会議場(福岡県)
概要:最新の神経理学療法に関する研究と臨床応用が議論されます。特別講演やシンポジウム、スキルアップ講座が開催され、脳卒中リハビリやAI時代の神経リハビリなど多様なテーマが議論されます。
会期:2024年10月12日、13日
会場:東京都立大学 南大沢キャンパス(東京都)
概要:基礎理学療法の最新研究や臨床応用について議論されます。特別講演やシンポジウムが行われ、脳内運動表象、VRを用いた理学療法、内部障害のリハビリテーションなど多岐にわたるテーマが扱われます。
会期:2024年12月7日、8日
会場:順天堂大学保健医療学部(東京都)
概要:先端技術、福祉用具、義肢装具に関するシンポジウムや、参加者が最新の研究や技術を学ぶための多様なセッションが含まれています。特に、福祉用具や先端技術をテーマにした公募シンポジウムが予定されています。
他職種主催学会
会期:2024年8月30日、31日
会場:福岡国際会議場他
概要:最新の摂食嚥下リハビリテーションに関する研究や技術に関する基調講演や一般口演、ポスターセッション、パネルディスカッション、特別講演など様々な視点からの摂食嚥下を学べるプログラムが行われます。
会期:2024年9月11日~13日
会場:北海道大学
概要:シンポジウムでは、ハードウェアと脳モデルの協調、海外で活躍する日本人研究者の脳科学の未来、脳・神経回路の力学系アプローチについて議論が行われます。
会期:2024年9月27日~29日
会場:パシフィコ横浜ノース
概要:認知症予防に関する最新の研究発表やシンポジウム、ワークショップなどが行われます。まだプログラムが公開されていないため、今後の情報を確認して下さい。
会期:2024年10月12日~14日
会場:東京大学
概要:認知科学の最新研究が紹介され、AIと人間の共生に関する議論などが行われます。まだプログラムが公開されていないため、今後の情報を確認して下さい。
会期:2024年10月16日~18日
会場:パシフィコ横浜ノース
概要:脳腫瘍、脳卒中、脊髄疾患など各領域の治療の進歩、ロボット支援手術、人工知能、遺伝子治療などの技術、倫理や医療経済、災害医療など社会課題への取り組みなどが議論されます。
会期:2024年10月24日~26日
会場:札幌コンベンションセンター
概要:脳波、筋電図、誘発電位など最新の検査法や小児、てんかん、認知症、運動障害などの幅広い疾患や病態についての議論などが行われます。
会期:2024年10月25日~26日
会場:京都テルサ
概要:自律神経系の基礎メカニズム、心身疾患における自律神経機能の役割、診断・治療法の進歩、社会的課題への取り組みなど、基礎系から臨床まで幅広い議論が行われます。
会期:2024年11月1日~3日
会場:岡山コンベンションセンター他
概要:脳卒中、運動器疾患、高齢者リハビリテーションなど各分野の最新知見、ロボット支援技術、AI、VRなどを活用した革新的なリハビリテーション、、倫理、医療経済、災害復旧など社会課題への取り組みなど最新の知識や技術を学び、多職種連携を深める場となります。
会期:2024年11月9日~10日
会場:電気ビル共創館(福岡)
概要:義肢、装具の最新技術と材料、リハビリテーション医学との連携、義肢装具士の教育と倫理、社会復帰支援など義肢装具に関わる専門家にとって、知識・技術の習得、最新情報の収集、多職種連携の推進の場となります。
会期:2024年11月8日~9日
会場:東京たま未来メッセ
概要:高次脳機能障害の診断・評価、最新の治療法とリハビリテーション、家族や社会との関わり、高次脳機能障害に関する倫理・法制度など最新の知識や技術を学び、多角的な視点から患者さんに寄り添った支援を考える場となります。
会期:2024年11月21日~23日
会場:熊本城ホール他
概要:脳卒中の原因疾患とメカニズム、最新の脳血管内治療技術(塞栓術、血栓溶解療法、ステント治療など)、脳血管疾患の診断・治療における人工知能やロボット支援技術、脳神経血管内治療の安全性や有効性など最新の知識や技術を学び、脳卒中の克服に向けて多職種連携を推進する貴重な場となります。
会期:2024年11月21日~23日
会場:ビッグパレットふくしま
概要:認知症の病態メカニズム(アルツハイマー病、レビー小体型認知症、脳血管性認知症など)、画像診断技術とバイオマーカー開発、薬物療法、非薬物療法、手術療法など最新の治療法、認知症患者さんの日常生活支援と介護予防など認知症克服に向けた最先端の研究成果が発表されます。
会期:2025年2月21日~22日
会場:都市センターホテル(東京)
概要:脳神経外傷のメカニズムと病態、画像診断技術と手術技術、薬物療法とリハビリテーション、脳神経外傷後の社会復帰支援などに関する最先端の研究成果が発表されます。
会期:2025年3月6日~8日
会場:大阪府立国際会議場(グランキューブ大阪)
概要:脳卒中の原因とメカニズムや最新研究、脳卒中の予防、脳卒中の診断・治療(画像診断、薬物療法、手術療法など)、脳卒中のリハビリテーションと社会復帰など脳卒中の克服と患者さんのQOL向上を目指すための重要な場となります。
おわりに
今回は2024年夏~2025年秋に開催される中枢神経系の学会についてまとめました。今回ご紹介した学会以外にも、多くの学会が開催されます。最新の医療情報を収集し、自身の専門性を深めるためにも、積極的に学会参加を検討してみてはいかがでしょうか。