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サービス事業所への情報提供 新人セラピスト成長記録(生活期)#03

(公開日:2020年11月07日)

今回は回復期病院を退院後、デイケアを利用される場合に欲しい情報、こういう情報があれば助かると感じた事について執筆していこうと思います。

私が回復期に所属していたときの添書

回復期にいた際、患者様が退院されるときに担当ケアマネージャーや退院後利用するサービス事業所宛に添書を作成していました。新人のうちは経験も浅く、内容について悩む事も多々ありました。私以外に他の方でもありがちだと思いますが、入院時の状態と比較した現在の状態を書く事が多いのではないでしょうか。もちろん、現在の能力やADL、入院期間中の変化はとても重要な情報だと思います。例えば、認知症患者様であればどんな時に不穏症状が見られやすい、どう接すれば指示が通りやすいか等もとても必要な情報だと思います。このように、回復期にいた頃はなるべく次に利用する事業所の方に知っておいて欲しい情報、必要ではないかと思う事を想像して記載していましたが、実際にデイケアに配属されてみると、他にも欲しい情報はたくさんある事に気付きました。

利用目的

初歩的な事だと思われるかもしれませんが、どういう目的での利用かを明確にしていただけると非常に助かると感じました。デイケアを利用する上でも理由はたくさんあると思います。

例えば

  • 自宅で生活する上で能力の向上が必要
  • 維持の為に運動する機会を作りたい
  • 自宅では引きこもりがちになるため他者との交流の機会が必要
  • 介助量が多くご家族の負担軽減のため

などデイケアを利用する決め手となった理由・目的がはっきりしていると助かるなと思いました。

周囲の環境

もう一つは、自宅環境や家族の支援についてです。ケアマネージャーさんからの情報でもある程度把握は出来ますし、担当者会議や退院前カンファレンスにて情報収集も可能です。私も自室内環境についてはよく記載していましたが、本人様の生活されるスペースは自室だけではありません。当たり前の事ですが、改めてその他の場所についても情報をいただけると助かるなと思いました。また家族の支援がどの程度可能なのか、自宅で本人様がどこまで行っているのかはとても大事な情報だと感じています。同居していても本人様がほとんど家事を行っている場合もあれば、独居でも頻繁にご家族様が手伝いに来られる場合もあります。ご利用中に本人様から情報収集する事も可能ですが、第三者の視点からの意見があるのとないのでは大きく違います。まだまだ他にもこういう情報の方が大事だと思うところもあるかと思いますが、私が異動して気付いた事について書かせて頂きました。今後また回復期で働く事があれば、この経験を活かしていきたいと思います。

 

この記事のライター
田中亜祐実先生