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効果的なフィードバックの方法【PT・OT・ST向け】

序文(はじめに)

理学療法士(PT)作業療法士(OT)言語聴覚士(ST)は業務において、日々患者さんにフィードバックを行っています。この要領を応用して、スタッフ間でフィードバックを実施します。フィードバックは自分自身と同僚の成長を促進する重要なプロセスでとなります。そこで今回は、効果的なフィードバックを行うための具体的な方法を解説します。

基本姿勢は、フィードバックの前に、まず聞く

まずは聞く姿勢です。一方的な伝達ではなく、双方向のコミュニケーションを意識しましょう。例えば、「どう感じましたか?」や「改善する上で不安な点はありますか?」と尋ねることで、受け手の意見や感想を引き出します。問いが大切なわけではありません。問い詰めてはいけません。大切なことは、聞く姿勢です。こちらが聞く姿勢を持つことにより、受け手の主体的な行動につながりやすくなります。

目的を明確にし、前向きな意図を伝える

フィードバックの目的は単なる指摘ではなく、受け手が自己成長し、患者やチームへの貢献を高めることです。最初に、「このフィードバックはあなたのスキルをより高めるためです」といったように、相手の成長に寄与するためものであることを伝えます。あくまで受け手が主体です。そうすることにより、受け手が自分事として、前向きに受け取りやすくなります。

ポジティブなポイントを最初に伝える

改善点に入る前に、まず相手の良い部分を褒めることで、受け手の受容力が高まります。

  • 例:「患者さんの立ち上がり動作を見守る際の声掛けが的確でした。それが患者さんに安心感を与えていたと思います。ただ、改善できそうな点が1つあります。」

このように肯定から始める「サンドイッチ方式」を活用すると、受け手がフィードバックを受け入れやすくなります。

行動改善の具体策を提案する 5W1Hを意識する

問題点を指摘するだけでなく、次にどうすべきかを一緒に考える姿勢が重要です。5W1Hを意識すると、具体的な提案が可能になります。

  • 例:「立ち上がりの際、声掛けは素晴らしかったですが、手を取るタイミングが少し早いように感じました。次回は、患者さんの動きをよく観察して、自分でできる部分を増やすサポートをしてみましょう。」

    5W1Hのいくつかを取り入れることで、受け手は解決策を具体的にイメージでき、行動に繋げやすくなります。

まとめ

効果的なフィードバックを行うためには、信頼関係を築き、具体的でポジティブな内容を心がけることが大切です。聞く姿勢・目的・褒める・5W1Hを、積極的にご活用ください。

参考文献

Rose T. Dunn: Dunn and Haimann’s Healthcare Management, Eleventh Edition

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執筆│梅木  編集│西口 監修│

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