序文(はじめに)
マネジメント、という言葉を聞くと、なんだか肩に力が入ってしまいますね。ましてや自分が主任だったり課長だったりと、立場が上がることに対して必要以上に気合いを乗せてしまうものです。そこで今回は、5つのポイントに絞って、最初の一歩を解説していきます。手をつけやすいところから実践してみてくださいね!
自分を知る
まずは自分を知ることです。自分を知るために、強みと弱みを分析します。この時、弱みばかりに目が行く人は、まずは弱みを書き出します。その弱みを裏返しにすると、強みになります。強みに目が行く人は、その逆です。
強みと弱みを言い換えると、強みは「自分の力を発揮する場所」、弱みは「フォローしてもらう場所」となります。
チームを知る
次はチームです。チームも同じように、強みと弱みを分析します。分析の方法も同じく、どちらかに偏らず、裏返す形で網羅します。自分を知って、チームも知る。まさに「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」(チームは敵ではなく、相手という意味で)。必ず勝つとは言い切れませんが、負けることはありませんね。
信頼関係を作る
ここまで来ると、次はコミュニケーションになります。マネジメントにおいて大切なことは、リーダーシップの知識や戦略分析のスキルよりも、お互いの信頼関係です。あなたの周りにいる信頼されている人は仕事がうまくいっていませんか?
そのためにも、自分から挨拶する、相手の顔色が優れなかったら声をかける、明るい雰囲気を保つ、などのちょっとしたことが信頼関係の土台となります。相手が信頼できるかどうかよりも、自分は信頼に値する考え方や態度をしているのか、と振り返ってみてください。
目標設定と評価
仕事をする上で最も大切なことは、成果を出すことです。頑張ることでも、無理をすることでもありません。成果を出すことです。これは個人でも組織でも同じです。そのためまずは、自分が所属している組織の成果を把握しましょう。成果は暗黙的に設定されている場合が多いため、きちんと明確にする必要があります。
そしてその成果に対して、1週間・1ヶ月・3ヶ月・半年・1年などのスパンで、評価します。体重計に毎日乗れば体重が増える可能性が小さくなる、預金通帳を毎日見れば預金が劇的に減ることが可能性が小さくなる。これらと同じですね。
学び続ける姿勢
人生100年時代であろうとなかろうと、一生学び続けることが大切なことに変わりはありません。そもそも自分が部下の場合、学び続けている上司とそうでない上司、どちらに信頼を置きますか?そう考えると簡単ですね。
マネジメントの肝は人です。人の心理、人が集まった時の心理など、人に関することについて学んでいくことが大切です。そして学びは、楽しくなければ続きません。人に関すること×自分が楽しいこと、を身の回りにあるものの中から見つけていきましょう!
まとめ
マネジメントのゴールは、人と人とが協働して成果を達成することです。そこで今回は5つのポイント、「自分を知る」「チームを知る」「信頼関係を作る」「目標設定と評価」「学び続ける姿勢」について紹介しました。どれも、今すぐできるものです。ぜひ、できるところ、ピンとくるものから始めてみてください!本ブログが、PT・OT・STの皆様にとって、お役に立てれば幸いです。
参考文献
Rose T. Dunn: Dunn and Haimann’s Healthcare Management, Eleventh Edition