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Dx=デジタル・トランスフォーメーションとは?デジタル化との違いを含めて解説

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DX, 医療, ビジネス|2023.01.23|最終更新:2022.02.02|MHAが執筆しています

本記事の結論

 デジタル・トランスフォーメーション(Dx)とは、新しい製品やサービス、新しいビジネスモデルを作って戦うこと

✅ Dxは組織自体の形を変えて対応する必要があるほどの大きな変化である

✅ Dxとは紙をデジタルにする「デジタル化」ではない

Dxって何?

「Dxを進めたいけど、どうしたら良いかわからない」、「でも置いていかれないようにしなくては!」。そんな悩みを持たれていませんか?今回は、一般用語となったDxについて、改めて確認します。

 

そもそもDxとは何か

Dxとは、デジタル・トランスフォーメーション(Digital Transformation)の略です。総務省の定義では、「企業が外部エコシステム(顧客、市場)の劇的な変化に対応しつつ、内部エコシステム(組織、文化、従業員)の変革を牽引しながら、第3のプラットフォーム(クラウド、モビリティ、ビッグデータ/アナリティクス、ソーシャル技術)を利用して、新しい製品やサービス、新しいビジネスモデルを通して、ネットとリアルの両面での顧客エクスペリエンスの変革を図ることで価値を創出し、競争上の優位性を確立すること」と定義しています。

 

後半に注目する

この総務省の定義の後半を確認しましょう。そこには、「新しい製品やサービス、新しいビジネスモデルを通して、ネットとリアルの両面での顧客エクスペリエンスの変革を図ることで価値を創出し、競争上の優位性を確立すること」とあります。何が言いたいかわかりますね。つまり、「新しい製品やサービス、新しいビジネスモデルを作って戦うことがDxだ」と言いたいわけです。

 

新しい製品やサービス、新しいビジネスモデル?

では皆さんの職場を振り返ってみてください。Dxという言葉をどのような意味で使っていますか?会社の製品やサービスが新しい何かに変わりましたか?製品やサービスは変わらなくても、それを提供する方法が他社とは大きく異なるような優位性を持っていますか?

ほとんどの場合、Noだと思います。製品やサービスは変わらず、提供する方法もむしろ他社が使っているものをマネする程度だと思います。

 

デジタイゼーション

そのため一般的に使われている意味は、紙をデジタルにするといった、いわゆる効率化です。これは、デジタイゼーション(Digitaization)と呼ばれます。デジタル化やICT化と呼ばれる、細かな方法の変化です。transformとは変態です。変態とは、サナギが羽化して蝶になることです。サナギのまま飛ぼうとすることはデジタイゼーションであり、Dxではありません。

 

Dxはどうやって進むのか?

ここまで見てきたように、Dxは効率化(サナギのまま飛ぼうとすること)ではなく、そもそもの効果が変わってしまう(サナギではなく蝶になる)ことです。総務省の定義の冒頭にあるように、劇的な変化に対応することです。そうだとすると、今の会社の形はサナギということになります。では蝶になるにはどうしたら良いか。会社の形を変える必要があります。経営陣や組織体自体を変える必要があるということです。つまり、コーポレート・トランスフォーメーション(Cx)です。DxとCxはセットなんですね。

 

Dxの意味の捉え方

いかがでしたか?Dxは想像よりも劇的な変化ですね。「我が社はDxを推進します!」ということは、「今の組織体制を全面的に見直します!」「社長である私も必要とあらば職責を譲ります!」と言っているのと同じです。皆さんの職場ではいかがでしょうか?そこまでの変化が難しい場合は、この波に耐えられないかもしれません。

 

参考文献

  1. 総務省:令和3年度版 情報通信白書.https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r03/html/nd112210.html

 

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