序文(はじめに)
新しい役職を任されるということは、期待と責任が同時に増える機会です。理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)としての専門性を守りながら、新たな役職で活躍するためのポイントをご紹介します。
組織の目標と役割を理解する
役職につくということは、ある意味では、職業が変わるということです。そのため新しい立場では、組織が目指している大きな目標とそのための戦略的な役割を把握する必要があります。まず、新しい役職における具体的な職務内容を明確に理解しましょう。
- 担当する業務範囲
- 責任と権限
- 期待される成果
- 上司や部下との関係性
これらを事前に把握することで、スムーズに業務を開始できます。 また、不明な点があれば、上司や人事担当者に確認し、疑問を解消しておくことが大切です。
メンバーとの良好な関係を作る
メンバーとの良好な関係は、業務を円滑に進める上で非常に重要です。
- メンバー1人ひとりの名前と顔を覚える
- 個別面談などで、それぞれの個性や強みを理解する
- チーム全体で共有する目標を設定し、共通認識を持つ
- 積極的にコミュニケーションを図り、信頼関係を作る
新しいリーダーとしてチームをまとめ、モチベーションを高める役割を担っていることを意識します。
変化に対応する
医療現場は常に変化しています。新しい技術や治療法が登場したり、法律や制度が改正されたりすることもあります。
- 最新の情報に常にアンテナを張る
- 変化を恐れず、柔軟に対応する
- 新しい知識やスキルを積極的に身につける
変化への対応能力を高めることで、リーダーとしてチームを適切に導くことができます。
自分自身を大切にする
新しい役職に就くことは、プレッシャーやストレスを感じやすいものです。
- 自分のキャパシティを理解し、無理をしすぎない
- ストレスを解消する方法を見つける
- 悩みがあれば、信頼できる人に相談する
心身ともに健康な状態を保つことが、リーダーとして長く活躍するために重要です。
まとめ
- 組織の目標と役割を理解する
- メンバーと良好な関係を作る
- 変化に対応する
- 自分自身を大切にする
新しい役職に就くことは自分自身を成長させるチャンスです。ぜひ今回の記事を参考に、準備万端で臨んでください。応援しています!
参考文献
Rose T. Dunn: Dunn and Haimann’s Healthcare Management, Eleventh Edition
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