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教育資料をゼロからつくる時間がないときの対策【PT・OT・ST向け】

序文(はじめに)

「来週の勉強会担当だけど、スライドを作る時間が全くない…」
「分かりやすい資料を作ろうと思うと、どうしても残業になってしまう」
「頑張って資料を作っても、結局一度使って終わり。労力に見合わない気がする」

日々の臨床業務に加え、委員会活動や書類作成に追われる中で、教育用の資料を一から作成することは本当に大変な作業です。皆さんの貴重なプライベートな時間を削って、パソコンに向かっている方も多いのではないでしょうか。

「良い教育をしたい」という熱意があるからこそ、準備不足のまま開催することに罪悪感を感じてしまう。その苦しさは、責任感の裏返しでもあります。

しかし、教育の質は資料の美しさや枚数で決まるものではありません。この記事では、忙しいあなたが資料作成の呪縛から解放され、ゼロから作らずとも質の高い学びを提供する3つの対策をご紹介します。

1. 既存の「信頼できる資料」をそのまま活用すること

私たちはつい、「自分の言葉でまとめ直さなければならない」と思い込みがちです。しかし、世の中には既に、学会のガイドライン、信頼できる教科書、機器メーカーが作成した質の高いパンフレットなどが溢れています。これらを活用しない手はありません。

まずおすすめしたいことは、「読み合わせ」を基本にすることです。無理にスライドに要約するのではなく、ガイドラインの原文や教科書の該当ページをそのままコピーして配布し、重要な部分をマーカーで引きながら解説します。

情報の出所が明確であることは、受講者にとっても安心材料になります。「まとめる作業」に時間を使うのではなく、「どこを重点的に伝えるか」という構成を考えることに時間を使うことは、決して手抜きではなく、効率的で賢明な選択です。

2. 「スライド」ではなく「ホワイトボード」でライブ感を出すこと

パワーポイントなどでスライドを用意することは、聞き手にとって分かりやすい反面、受け身の姿勢を生みやすいという側面もあります。準備時間が取れないときは、あえて資料を作らず、ホワイトボード一枚で勝負するのも有効な手段です。

具体的には、その場でキーワードを書き出しながら進める「ライブ講義」のスタイルをとることです。「今から話すポイントは3つです」と宣言し、板書しながら話を進めます。

話の展開に合わせて図を描いたり、スタッフの意見を書き込んだりすることで、予定調和ではないライブ感が生まれ、参加者の集中力が高まります。資料がないことは、むしろ「今、ここにある話」に集中させるための強力な武器になり得ます。あなたの頭の中にある臨床知を、その場で文字や図にするだけで、十分な教育コンテンツになります。

3. 「一人の完成品」ではなく「全員のメモ」を持ち寄ること

「担当者が一人で、完成された資料を用意して発表する」という形式自体が、教育のハードルを上げている最大の要因かもしれません。この形式を見直し、参加者全員で資料をつくるワークショップ型に変えてみてはいかがでしょうか。

例えば、「来週のテーマは『移乗動作』です。全員、自分が工夫しているコツを一つだけメモに書いて持ち寄ってください」と事前に伝えます。当日は、そのメモを突き合わせてディスカッションを行うのです。

これなら、準備にかかる時間はほぼゼロです。さらに、現場のリアルな知恵が集約された、教科書には載っていないオリジナルのマニュアルがその場で出来上がります。一人が苦労して教えるのではなく、全員で知恵を出し合う場をつくることは、チームビルディングの観点からも非常に効果的です。

おわりに

教育の本質は、立派な資料を配ることではなく、参加者の行動が変わり、患者さんへのケアが良くなることです。その目的さえ達成できれば、ツールは何でも良いのです。

「既存資料を使うこと」「ホワイトボードで語ること」「みんなの知恵を集めること」。これらは、あなたの時間を守るだけでなく、スタッフを巻き込み、より実践的な学びの場をつくるための積極的な戦略です。

まずは次回の勉強会で、「今回はスライドなしで、みんなで話し合いたい」と提案してみてください。完璧な準備を手放したとき、逆に現場の熱量は上がっていきます。その柔軟な発想が、無理のない、持続可能な教育体制をつくっていきます。クを行うためには、信頼関係を築き、具体的でポジティブな内容を心がけることが大切です。聞く姿勢・目的・褒める・5W1Hを、積極的にご活用ください。

参考文献

Rose T. Dunn: Dunn and Haimann’s Healthcare Management, Eleventh Edition

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執筆│梅木  編集│西口 監修│

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