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特発性肺線維症(IPF)患者に呼吸リハは有効なの?というお話し

呼吸リハビリテーションは、COPD患者を対象にしている報告が多く、その他の疾患については有効性がはっきりしていませんでした。

 

特発性肺線維症(IPF)について言えば、運動療法の効果について検討している研究はありますが(こちら)、まだその有効性については明確になっていませんでした。

 

今回紹介する論文は「IPF患者に呼吸リハは有効なの?」という疑問に応えてくれる論文です(こちら

2019年に中国のYuらの研究チームは2018年7月までに登録されている7本の論文を解析しています。

 

結果として、

 

  • IPF患者に呼吸リハプログラムを行うことで、6分間歩行距離(MD:48.60)、SGRQ(MD:-7.87)、努力性肺活量(FVC%. MD:3.69)が改善した。

 

だそうです。

 

ただし、介入方法にバラつきがあり、対象者数も少ないため、今後さらなる研究が必要だそうです。

 

結果をまとめますと、

 

  • IPF患者に呼吸リハプログラムを行わせると、運動耐容能、QOL、呼吸機能が改善する。

 

ということになります。

 

IPFは、その病態自体が予後不良なため、呼吸リハを行う上で色々と悩まされることが少なくありません。

呼吸リハ領域は、COPD患者に対してはエビデンスが蓄積されてきたので、今後はこのように他の呼吸器疾患のエビデンス構築が期待されます。