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脳卒中後疲労に有効な非薬物療法は?というお話

脳卒中患者では、「脳卒中後疲労」と呼ばれる疲労感の症状が、25~85%の患者でみられることが報告されています(こちら)。

 

脳卒中後疲労は身体機能の回復を阻害する因子となります。

 

脳卒中後疲労に対して薬物治療は調査が進められていますが、非薬物治療に関しては明らかになっていませんでした。

 

今回紹介する論文は「脳卒中後疲労に有効な非薬物療法は?」という疑問に応えてくれる論文です(こちら

2020年に日本のSuらの研究チームは、2018年1月までの期間に登録されている8本の論文を解析しています。

 

結果として、

 

地域健康管理(CHM)、認知行動療法(CBT)、高圧酸素療法(HOT)、音楽療法(MT)、呼吸療法(RT)、MT+RTは、それぞれコントロール群と比較して、疲労感を改善させた。

 

介入方法間で、有効性に関して差は認められなかった。

 

だそうです。

 

ただし、対象者が少なく、研究方法にバラつきがあったため、さらなる研究が必要だそうです。

 

結果をまとめますと、

 

脳卒中後疲労に対して、CHM、CBT、HOT、MT、RT、MT+RTは同程度効果がある。

 

ということになります。

 

有酸素運動とかそういったものが入ってくるかと思いましたが、個人的には意外な介入方法が多かったです。

 

脳卒中後疲労は薬剤で抑えようとされることが多いですが、薬剤に頼らない方法を試してみる価値はあると思います。