日本の高齢化率は27.7%で世界最高です。
まだまだ増え続けます。
2025年とは、第一次ベビーブームであった1947〜1949年頃にお生まれになった方々が
75歳以上になるという年です。
何が問題かというと、75歳以上になると病院にかかる(外来・入院)頻度が増え、
医療費・介護費が増えることです。
現在の医療費は42兆円、介護給付費は10兆円。
これに年金の55兆円とその他の福祉関連の15兆円が加わり、
社会保障費が120兆円となり、550兆円の国内総生産(GDP)を逼迫していきます。
社会保障費の伸び率は、GDPの伸び率を上回っていますので、
出すお金がないという状況になりつつあります。
これが2025年問題です。
だから、医療・介護費といったお金を無駄遣いせず、
必要な人たちに、必要な分を使っていこうとするシステムを作りました。
これが地域包括ケアシステムです。
医療においては地域医療構想とセットです。
何をするのか?
そうです。入院用のベッドを減らすのです。
入院用のベッドの数と医療費は相関(比例)しています。
しかしベッドの数と国民の健康は相関しません。
日本のベッドの数は世界一です。
医療者の数は世界的には先進国は同じ。
つまり日本は医療者が薄く引き伸ばされています。
その結果、医療費は高まり、医療の質は低いという残念な結果になっています。
これを地域包括ケアシステムや地域医療構想にて解決(対処)しようとしているのですね。
地域毎に必要な機能(高度急性期・急性期・回復期・慢性期)を必要な数に調整しよう
(地域医療構想)。
病院で過ごすのではなく、できるだけ家などの在宅で過ごそう
(地域包括ケアシステム)。
以上が2025年問題です。