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COPD患者にマッスルエナジーテクニックは有効なの?というお話し

COPD患者は、筋骨格系の問題を抱えていることが多く、特に頸椎・胸郭の痛みや運動制限は、呼吸困難感を誘発する一因となります。

 

そのため、COPD患者に対して様々な徒手療法が、その有効性を認められています。

 

その中で、有効と考えられている治療法に「マッスルエナジーテクニック(MET)」があります。

 

METは、骨格筋の筋緊張を調整して関節の運動性を改善する治療法で、頸部や胸郭の可動性改善呼吸筋力向上の効果などが期待できます(こちら)。

 

しかし、METのCOPD患者に対しての効果は不明のままでした。

 

今回紹介する論文は「COPD患者にMETは有効なの?」という疑問に応えてくれる論文です(こちら)。

2019年にオーストラリアのBaxterらの研究チームは、2018年5月までに登録された3本の論文を解析しました。

 

結果として、

 

  • 1秒量は、従来の呼吸理学療法にMETを追加しても、効果は認められなかった

 

  • 6分間歩行距離は、従来の呼吸理学療法にMETを追加することで、より改善した(153.47m)。

 

  • 呼吸困難感は、従来の呼吸理学療法にMETを追加することで、より改善した(1.25-1.46ポイント)。

 

  • Clinical COPD Questionnaire(CCQ。健康状態の指標)は、従来の呼吸理学療法にMETを追加することで、より改善した(0.93ポイント)。

 

 

だそうです。

 

ただし、研究数が少なく、方法にもバラつきがあるため、さらなる研究が必要だそうです。

 

結果をまとめますと、

 

  • COPD患者に、従来の呼吸理学療法に加えてMETを行うと、運動耐容能、呼吸困難感、健康状態が改善する。

 

ということになります。

 

呼吸リハに従事しているセラピストは、内部障害についてはよく勉強していますが、徒手療法はあまり勉強していない人が少なくないのではないでしょうか。

 

徒手療法=整形というイメージが強いですが、どの分野でも対象は「人」なので、横断的に応用できるように様々分野の知識・技術を身に付ける必要があると思います。