フレイル高齢者は年々増加しており、糖尿病を併発しているフレイル高齢者は32~48%におよぶと言われています。
2014年にアメリカのKalyaniらの研究チームは、糖尿病を有していると、慢性炎症、酸化ストレス、インスリン抵抗性によって筋肉量が減少し、サルコペニアに陥るリスクも高くなることを報告しています(こちら)。
糖尿病とフレイルは、それぞれが心血管リスク、死亡率、入院など予後不良と関連していますが、糖尿病とフレイル両方を有している場合にどの程度予後不良となるかについては明らかになっていませんでした。
今回紹介する論文は「フレイル状態の糖尿病患者は、どれくらい予後が悪いの?」という疑問に応えてくれる論文です(こちら)。