モバイル機器を用いた心リハは、アドヒアランスを向上できるの?というお話

心臓リハビリテーション(CR)は、心疾患患者の身体機能予後、QOLを改善することが認められています(こちら)。

 

外来でCRを行う場合には、通院の手間を少なくするために、モバイル機器を用いた遠隔CRを行っているところもあります。

 

遠隔CRは、通院でのCRと同程度の身体機能改善効果が認められています(こちら)。

 

 

遠隔CRは通院を減らせるため、アドヒアランスを高めることができる可能性がありますが、アドヒアランスに対しての効果については明らかになっていませんでした。

 

今回紹介する論文は「モバイル機器を用いた心リハは、アドヒアランスを向上できるの?」という疑問に応えてくれる論文です(こちら)。

2019年に中国のLinqiらの研究チームは、2018年12月までに登録されている8本の論文を解析しています。

 

結果として、

 

アドヒアランスは、モバイル機器を用いたCRは、従来のCRと比較して、有意に高かった(RR:1.38)。

 

最大酸素摂取量(VO2max)は、モバイル機器を用いたCRは、従来のCRと比較して、有意に向上していた(SMD=0.41)。

 

その他の運動機能、精神衛生、QOLへの効果は明らかにならなかった。

 

だそうです。

 

ただし、対象者数が少なく、調査方法にバラつきがあるため、さらなる研究が必要だそうです。

 

地方在住の患者さんの中には、通院してのCRを継続することが難しい方は少なくないと思います。

 

モバイル機器を導入して成功している事例も増えてきているので、今後日本のデータで有効性が明らかになることを期待しています。