「損害は兵力数の2乗に比例する。」
これは、航空工学の研究者F.W.ランチェスター(イギリス)が
第一次世界大戦のとき提唱し戦闘の法則です。
この戦略には2つの法則があります。
それは、通称「弱者の法則(第一)」と「強者の法則(第二)」です。
第一の法則は、戦闘力=武器効率×兵力数
これは一騎打ち、局地戦、接近戦を想定しています。
原始的な戦いですね。
第二の法則は、戦闘力=武器効率×兵力数の2乗
これは確率戦、広域戦、遠隔戦を想定しています。
近代的な戦いです。
2つの公式から何が読み取れるでしょうか。
そうです。兵力数の違いを鑑みて、戦い方を選択する事です。
中小企業が大企業に対して第二の法則を想定した戦闘方法を選択すると、
木っ端微塵にやられます。
当たり前です。
中小企業は、武器の効率を極限まで高め、
局地的に集中的に戦う方が良いのです。
個人ではどうでしょうか。
同じですね。武器の効率を高めましょう。
問題と、自分の状況を冷静に分析する。
孫子の兵法でも同じことが言われています。
洋の東西を問わず、大切な考え方のようです。
参考資料:
福田秀人:ランチェスター思考.東洋経済新報社.2008