在宅で生活をしている高齢者に対して、食事宅配サービスを行うことで食事の質を改善することが報告されています(こちら)
しかし、最近の調査では食事宅配サービスの有用性について明らかになっていませんでした。
今回紹介する論文は、「在宅高齢者への食事宅配サービスは効果あるの?」という疑問に応えてくれる論文です(こちら)
2019年にオーストラリアのWaltonらの研究チームは、2019年1月までに登録されている13本の論文を解析しています。
結果として、
エネルギー、たんぱく質、微量栄養素は、食事宅配サービスの利用で摂取量が増加した。
だそうです。
ただし、研究間で対象者や方法にバラつきがあるため、さらなる研究が必要だそうです。
食事宅配サービスは、やはり有用性が高そうですね。
ただ、食事宅配サービスはメニューが単一だったり、嚥下食に対応していなかったりと、業者ごとで多少のバラつきがあります。
そのため、せっかく退院時に食事宅配サービスの利用を開始したのに、食事を届けてもらうけれど食べていない、なんていうことも経験します。
その地域で使えるサービスとその内容について事前に確認し、継続して利用できそうかの検討も必要になってくると思います。