さて、前回は戦略スタンスを明確にして頂きました。
今回はSWOT分析を具体的に掘り下げていくために、
内部環境(強みと弱み)と外部環境(機会と脅威)を
抽出するためのツールを紹介します。
内分環境分析にはバリューチェーン(Value chain)を用います。
バリューチェーンとは競争戦略の大家、
マイケル・ポーター氏によって考案されました。
企業の活動を「主活動」と「支援活動」を分けます。
「主活動」は顧客サービスに直接的に影響する業務であり、
それを支援する労務管理や技術開発などを「支援活動」と呼びます。
このようにしてサービス活動を機能別に要素分解することにより、
強みと弱みを相対化して把握できます。
次に外部環境。
外部環境分析にはPEST分析が代表的です。
私はここに人口を加えたDEPST分析をお勧めします。
Demographic environment:人口環境
Economic environment:経済環境
Political environment:政治・法律環境
Social environment:社会・文化環境
Technological environment:技術環境
さらに総合分析として3C分析がありますが、
医療・介護サービスは医療・福祉施設との連携も入れて、
4Cというフレームワークを使用します。
Company:事業者を市場シェア、ブランドイメージ、技術力、サービスの質、収益力、利益力を検討する。
Competitor:競合相手を分析し、それらを上回るまたは異なる特色を検討していく。
Customer:顧客つまりは市場規模や成長性を把握するために、市場圏の年齢構成、家族構成などを把握する。
Combination:連携つまりは関連施設とのネットワークについて検討する。
今日はここまで。