一人でできることには限界があります。
このフレーズは、このブログで何度も出てきますね。
そしてその限界は、自分が苦手で嫌なもの、つまり欲求が働いていない場合に顕著に表れます。
しかしどうしても、自分ができないこと、苦手なことに目が向いてしまいます。
否定的な考え方や、平均を求める風土の影響があるのかもしれません。
しかし人は、自らの欲求と、社会的要請が合致した時にもっとも大きな力を発揮します。
社会的要請は理由づけ次第であり、しかもその多くは他者が決めることです。
ということは、まずは自分がやれることを探すこと。
そして相手ができることを見つけること。
セルフマネジメントはもちろん、組織運営はここから始まります。
自分の得意で誰かの苦手をフォローする。
誰かの得意が自分の苦手をフォローしてくれる。
だから気持ちをオープンにして、相手を大切にし、自分の得意なことを最大限伸ばす。
これは個人、部署、企業、地域など、チームの大きさに関わらず、共通することですね。
近年、ダイバーシティ(多様性)が求められています。
この多様性に関する生産性については、まだ一定の成果は出ていませんが、前向きな効果が出つつあります。
「才能が豊かな人間には、その才能を許さなければならない」
ということですね。
参考資料:
Guillaume YR et al: J. Organiz. Behav. 38, 276–303 (2017)