慢性呼吸器疾患患者の運動療法は、心血管アウトカムを改善させるの?というお話

慢性呼吸器疾患患者では、心血管疾患を併存症として有していることが多いことが報告されています(こちら

 

慢性呼吸器疾患患者に対する運動療法は、運動耐容能の改善などその有効性が認められていますが、心血管アウトカムに与える影響については明らかになっていませんでした。

 

今回紹介する論文は、「慢性呼吸器疾患患者の運動療法は、心血管アウトカムを改善させるの?」という疑問に応えてくれる論文です(こちら

2019年にベルギーのMachadoらの研究チームは、2019年5月までに登録されている42本の論文を解析しています。

 

結果として、

 

安静時心拍数に対して、運動は小さな効果が認められた(ES=-0.23)。

 

他の心血管指標については、効果は明らかにならなかった

 

だそうです。

 

ただし、対象者や研究方法にバラつきがあるため、さらなる研究が必要だそうです。

 

結果をまとめますと、

 

慢性呼吸器疾患患者の運動療法は、安静時心拍数を改善する効果がある。

 

ということになります。

 

慢性呼吸器疾患患者は、呼吸器の負荷が心血管系にまで悪影響を与えていることは少なくありません。

 

運動療法は筋骨格系の末梢組織の効果が注目されがちですが、心血管系にも効果があるというのは大切なことだと思います。