戦況(市場)を分析する理由は、
確実な失敗を避けるためです。
「敵を知り、己を知れば、百戦危うからず」です。
必ず勝てるわけではないが、負けるわけではない。
これが戦略の要諦です。
そこで戦況を知るための方法としては、
5Cというフレームワークがあります。
*以下で“自社”と表現している箇所は、
“自分”と置き換えても問題ありません。
Company:自社の理解
自社が使える経営資源をあますところなく把握することです。
経営資源は、ヒト・モノ・カネ・時間・情報・技術です。
Consumer:消費者の理解
消費者インサイトという、本人も理解していないような
心の奥底にある想いを理解するということです。
Customer:流通などの中間顧客の理解
いわゆる仲介者です。
コストという発想ではなく、協力者として分析します。
Competitor:競合他社の理解
競合を分析すると、自社の本質的な価値が浮き彫りになります。
ちなみにモスバーガーの競合はマクドナルドだけでなく、
定食屋も含めた外食店全てだそうです。
Community:地域社会の理解
法律、世論、税率、景気、為替レート、原油価格などの大きな流れです。
自分でコントロールできるものではありませんが、
知らなければなりません。
「追い風」としてうまく生かすことが重要です。
5Cで己を知れば、百戦危うからず。
自ずと次の手が見えてきます。
ぜひ試してみてください!!
参考資料:
ジョアン・マグレッタ 他:マイケルポーターの競争戦略.早川書房.2012
マイケル・ポーター:競争戦略論Ⅰ/Ⅱ.ダイヤモンド社.1999
森岡毅:USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門.角川書店.2016
許・成準:超訳孫子の兵法.彩図社.2017