低炭水化物食(LCD)は、減量と糖尿病の治療や予防に用いられていますが、炭水化物量によって有効性や安全性が異なる可能性があることが報告されています(こちら)
実際に、LCDにおける炭水化物量の違いで効果に差があるかどうかについては明らかになっていませんでした。
今回紹介する論文は「炭水化物の量で低炭水化物食の効果に差はあるの?」という疑問に応えてくれる論文です(こちら)
2020年にオランダのEva Fechnerらの研究チームは、2019年4月までに登録されている37本の論文を解析しています。
結果として、
緩いLCD(摂取エネルギーの40-45%が炭水化物)では、体重(-0.91kg)と血圧(収縮期:-4.05mmHg, 拡張期:-2.64mmHg)を低下させたが、総コレステロール、LDLコレステロール、HDLコレステロール、血糖値は変化しなかった。
通常のLCD(摂取エネルギーの30-40%が炭水化物)では、体重が減少(-1.52kg)、総コレステロール(0.21mmol/L)、LDLコレステロール(0.11mmol/L)、HDLコレステロール(0.06mmol/L)が増加したが、血糖値と血圧は変化しなかった。
最も比率が低いLCD(摂取エネルギーの3-30%が炭水化物)では、体重が減少(-1.62kg)、LDL(0.32mmol/L)とHDL(0.13mmol/L)コレステロールが増加、血糖値と血圧は変化しなかった。
だそうです。
ただし、評価や介入内容にバラつきがあるため、さらなる研究が必要だそうです。
低炭水化物食は、体重減少の効果はありそうですね。
ただ、炭水化物を減らした分のカロリーを何で補うかでも、効果には差が出てくる可能性があります。
減らした炭水化物の分を、飽和脂肪酸など身体に悪影響を与える脂肪で補ったりすれば、逆に健康リスクが高くなってしまいます。
ただ炭水化物を減らすだけでなく、不足するエネルギーを何で補うかも考える必要があると思います。