変形性膝関節症(膝OA)の重症度を決める手段として、レントゲン画像が用いられますが、画像所見と実際の臨床症状が一致するかどうかについては議論があるところです。
2009年にイギリスのBedsonらが行った調査では、レントゲン画像で膝OAがある人で膝痛がある人の割合は15~81%と報告されています(こちら)。
しかし、レントゲン画像での膝OA重症度と人工膝関節全置換術(TKA)の術後予後の関連性については明らかになっていませんでした。
今回紹介する論文は「膝OAのレントゲン重症度とTKA術後の予後は関連しているの?」という疑問に応えてくれる論文です(こちら)。