運動介入は転倒リスクにどれくらいの期間効果有効?というお話

地域在住高齢者に対して運動介入を行うと、転倒リスクを減らせることが明らかになっています(こちら)。

 

しかし、運動介入終了後も転倒リスクが減った状態を維持できているかは明らかになっていませんでした。

 

今回紹介する論文は「運動介入は転倒リスクにどれくらいの期間効果有効なの?」という疑問に応えてくれる論文です(こちら)。

2019年にイギリスのFinneganらの研究チームは、2017年4月までに登録されている24本の論文を解析しています。

 

結果として、

 

運動介入は、1年以上の転倒率と転倒リスクを減少させた(RaR=0.79、RR=0.83)。

 

2種類以上の運動を含む複合運動は、1年以上の転倒率と転倒リスクを減少させた(RaR=0.82、RR=0.91)。

 

単一の運動は、1年以上の転倒率と転倒リスクを減少させた(RaR=0.65、RR=0.74)。

 

6か月未満の運動介入では、1年以上の転倒率を減少させたが、転倒リスク減少させなかった(RaR=0.79)。

 

6~12か月の運動介入では、1年以上の転倒率と転倒リスクを減少させたRaR=0.67、RR=0.64)。

 

12か月以上の運動介入では、1年以上の転倒率と転倒リスクを減少させた(RaR=0.88、RR=0.91)。

 

24か月までのフォローアップでは、転倒率と転倒リスクを減少させた(RaR=0.79、RR=0.83)。

 

24か月以上のフォローアップでは、転倒率と転倒リスクを減少させなかった。

 

だそうです。

 

ただし、研究方法にバラつきがあるため、さらなる調査が必要だそうです。

 

結果をまとめますと、

 

運動介入は24か月まで転倒率と転倒リスクを減らすことができる。

 

ということになります。

 

運動介入をやめると身体機能が低下してしまうという報告は多くありますが、転倒に関しては、2年くらいは運動介入の効果が持続しそうですね。

 

そうは言っても、運動を継続することが何よりも重要なことには変わりはないと思います。