腰痛に筋膜リリースは有効なの?

腰痛の有病率は高く、腰痛の障害有病率は83.5%と言われています(こちら)。
この腰痛の原因の1つとして、筋膜の変化が関係していることが考えられています(こちら)。
筋膜に対しては筋膜リリース(MFR)が有効である可能性が言われていますが、腰痛に対して効果があるかについては、まだ明らかになっていませんでした。
今回紹介する論文は「腰痛に筋膜リリースは有効なの?」という疑問に応えてくれる論文です(こちら)。

 

2021年に中国のChenらの研究チームは2021年1月までに登録されている8本の論文を解析しています。
結果として、
痛みの強さに対して、MFRの有効性は認められなかった
腰部の機能障害に対して、MFRは対照群よりも改善効果が認められた(SMD=0.35)。
腰部可動域に対して、MFRの有効性は認められなかった
QOLに対しては、MFRの有効性は認められなかった
だそうです。
ただし、調査方法にバラつきがあり、研究数も少ないため、さらなる研究が必要だそうです。

 

MFRは腰部の機能障害のみに有効性が認められていますが、腰痛の原因は筋膜性だけでなく、椎間関節性や椎間板性など複数あるので、原因の評価を行い、最適な治療法を選択することで有効性は変わってくる可能性はあると思います。

 

 

この記事のライター
宇野勲先生