再入院の予防に栄養介入や運動介入は有効なの?

再入院は、医療コストのような社会的な影響やQOL低下のような個人的な影響を及ぼします(こちら)。
高齢患者では再入院率が高く、ある研究では30日以内の再入院率が35.2%だったという報告もあります(こちら)。
再入院には栄養介入や身体運動介入が有効な可能性が考えられますが、有効性はまだ明らかになっていませんでした。
今回紹介する論文は「再入院の予防に栄養介入や運動介入は有効なの?」という疑問に応えてくれる論文です(こちら)。

 

2021年にノルウェーのLærum-Onsagerらの研究チームは、2018年11月までに登録されている11本の論文を解析しています。
結果として、
運動介入には筋力、バランス、歩行を組み合わせたプログラム、20-30分/回、2回/日×入院日数という内容が多かった。
運動介入は、再入院率の減少には効果が認められなかった
栄養介入にはエネルギーとタンパク質の推定個人必要量を満たす介入、栄養カウンセリング、経口補助栄養食品の使用が含まれていた。
栄養介入は、再入院率を減少させるのに有効だった(RR=0.84)。
だそうです。
ただし、研究数が少なく、研究方法にバラつきがあるため、さらなる研究が必要だそうです。

 

運動のみの介入では再入院を予防できないのは興味深いですね。
やはり栄養状態が全身状態を安定させるのに重要なのだと感じました。

 

 

 

この記事のライター
宇野勲先生