脳卒中患者の上肢機能評価は何が良いの?

脳卒中患者さんの上肢機能の評価方法は様々なものがありますが、各調査で用いられている上肢機能評価方法にバラつきがあるため、評価方法の標準化が必要であることが言われています(こちら)。
しかし、脳卒中患者さんの上肢機能の評価方法について、どの評価が優れているかはまだ明らかになっていませんでした。
今回紹介する論文は「脳卒中患者の上肢機能評価は何が良いの?」という疑問に応えてくれる論文です(こちら)。

 

2021年にドイツのWolfらの研究チームは、2020年11月までに登録されている27本の論文を解析しています。
結果として、
全体では、Action Research Arm Test(ARAT)、Box and Block test(BBT)、Fugl–Meyer Assessment(F-M)、握力(GRIP)、Motricity Index(MI)、Peg test(PEG)、Rivermead Motor Assessment(RMA)、Stroke Impact Scale(SIS)、Wolf Motor Function Tes(WMFT)に有効性が認められた。
12か月間の回復の測定では、ARATBBTF-MGRIPWMFTに時間との相互作用が認められ、有効な評価方法だった。
12か月以降では、ARATBBTF-MGRIPPEGRMAに時間との相互作用が認められ、有効な評価方法だった。
だそうです。
ただし、対象者数や調査方法にバラつきがあるため、更なる研究が必要だそうです。

 

脳卒中患者さんの機能や能力を評価する方法は複数存在し、何を使うのが良いか曖昧で、各セラピストに任せている現場も少なくないのではないでしょうか。
今回示された評価を用いることで、より信頼性の高い効果検証ができるのではないかと思います。

 

この記事のライター
宇野勲先生