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さまざまな介護施設の特徴について 在宅系施設 新人セラピスト成長記録(生活期)#07

前回に引き続き介護施設の特徴についてお話させて頂こうと思います。
今回ご説明させて頂くのは、在宅系と呼ばれる施設についてです。
在宅系施設としては、
・グループホーム
・有料老人ホーム
・サービス付き高齢者向け住宅
・その他(ケアハウス等)
の種類があり、今回は以上の4つについてお話していこうと思います。

グループホーム


グループホームとは認知症対応型共同生活介護を行う場であり、「認知症高齢者のための介護施設」です。入居条件としては医師から認知症の診断を受けた要支援2又は要介護1以上の方が対象であり、施設と同一の市区町村に住民票がなければなりません。
グループホームのメリットは以下の通りです。
・24時間スタッフが常駐している
・高齢者が住み慣れた地域で生活できる(環境変化によるストレスが少ない)
・日常生活における家事動作を職員と行う事でリハビリにも繋がる
他にも、有料老人ホームと比較すると低価格である等のメリットはありますが、グループホームでは看護師の配置が義務付けられていない為、医療ケアの対応には限界があります。また定員も少なく満室である場合も多い為、入居に時間がかかるケースもあるようです。

有料老人ホーム


有料老人ホームとは、高齢者が心身の健康を維持しながら生活出来るように配慮された「住まい」の事であり、食事サービス、家事支援、介護サービス、健康管理のいずれかのサービスを利用できます。また、「介護付」「住宅型」「健康型」の3つのタイプがあります。
 ・「介護付」…介護専用型と混合型の2種類がある
        介護専用型は要介護認定を受けている方が入居対象である事に対し、
        混合型は自立して生活できる方、要介護状態の方のどちらも入居が出来る
        医療体制が整っており、食事・入浴・排泄等の介護が受けられる
 ・「住宅型」…主に自立度の高い高齢者を対象として生活上のサービスを行う施設
        訪問介護等の介護サービスも外部から受ける事が出来る
        ※要介護者の場合、在宅介護者向けの居宅系介護保険サービスを
         併せて利用する必要がある
 ・「健康型」…介護サービスを必要としない高齢者に特化した施設
        原則として、ホーム内で介護を受ける事は出来ない為、
介護が必要となった場合には契約を解除して退去しなければならない
以上のようにそれぞれのタイプにより特徴や価格も違う為、どの程度の医療行為や介護サービスが必要なのか、居室の広さや設備なども十分に検討して選ぶ必要があります。

サービス付き高齢者向け住宅


サ高住は「60歳以上の高齢者又は要支援・要介護認定を受けた60歳未満の方」が入居対象です。基本的には介護を必要としない比較的自立度の高い高齢者の為の施設となります。
大きな特徴としては、介護サービスの提供がない分、自由度の高い生活が出来る点です。
その他の特徴は以下の通りです。
・看護師や介護福祉士等、介護の専門員が日中建物に常駐している
 ※安否確認サービス…利用者の部屋を定期的に訪問
 ※生活相談サービス…ケアの専門家が日常生活における悩みを聞く
・居住スペースが広く、車椅子でも生活可能なバリアフリー構造となっている
自由度の高い施設である変わりに、要介護度が高くなった場合や1人での生活が困難となる場合には退去(転居)が必要になる事もあります。また夜間の見守りは手薄になりやすい点についても、入居時には夜間も安全に過ごせるかどうか十分に検討が必要かと思います。

その他;ケアハウス


ケアハウスは軽費老人ホームに含まれるもので、比較的低価格で利用できる施設です。
ケアハウスは2種類に分けられており、「一般型」と「介護型」があります。
・「一般型」…独居生活に不安がある60歳以上の高齢者が対象
        介護が必要となった場合は外部の介護サービスを利用又は退去となる
        食事提供・掃除・洗濯等の生活支援サービスは受けられる
・「介護型」…独居に不安がある要介護1以上の方が対象
一般型同様の生活支援サービスに加えて介護サービスの提供も可能
(食事・入浴・排泄の介助、機能訓練や通院の付き添い等)
基本的には居室は個室形態となっていますが、その他のトイレや浴室は共同設備であり食堂とリビングも共同生活室で構成されているようです。

以上、先月と今月の2回でそれぞれの介護施設の特徴についてお話させて頂きました。私も調べている中でそれぞれ施設の金額や特徴の違いを改めて知る事ができてとても勉強になりました。こうして改めて知る事で、ご家族様や本人様に施設入所の検討を促す際にも具体的な説明ができる為、お互いに今後の生活がイメージしやすくなるのではと思いました。

この記事のライター
田中亜祐実先生