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【経営者の条件#7】第6章 意思決定とは何か 【オンライン読書会】

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著者について

ピーター・ドラッカー(1909 – 2005年)

経営学者。「現代経営学」あるいは「マネジメント」の発明者であり、マネジメントの父と言われている。2009年に発売された「もしドラ」こと、岩崎夏海の小説「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」により、日本において広く認知された。数多くの著書を執筆しており、代表作として「マネジメント」「経営者の条件」「プロフェッショナルの条件――いかに成果をあげ、成長するか」などがある。現代も多くの企業人や経営学者らに多大な影響を与えている。

エグゼクティブ特有の仕事

成果を上げるための意思決定がエグゼクティブに求められると、ドラッカーは語っています。重要かつ根本で、何についての決定かを定め、インパクトを求め、健全に、一般的な事象と例外的な事象とを分け、正しく妥協し、意思決定を行う術がこの章で説明されています。

2つの実例

ドラッカーはセオドア・ヴェイル(ベル電話会社)とアルフレッド・P・スローン(GM)の組織での意思決定の例から、当時の常識とは正面から対立する以下の5つの重要な共通点を見出しました。

意思決定の5つのステップ

1. 問題の種類を知る

ドラッカーは問題を4つに分類しました。意思決定で成果を上げるためには、この内どれに該当するかを知る必要があると述べています。

基本的な問題の兆候に過ぎない問題 → ほとんどがこれ
当事者にとっては例外的だが実際には基本的、一般的な問題
真に例外的な問題 → 極めてまれ
何か新しい種類の基本的、一般的な問題な表れとしての問題

①、②、④は一般的な問題に分類され、原則・方針・基本による解決を必要とされます。また③は例外的な問題に分類され、例外的であるため原則を作ることが出来ないとされます。この項では、問題のとらえ違いや不十分な問題理解があると意思決定の成果が出にくい事、人の特性として例外的であると考えやすいため、常に問題は一般的だという前提に立つ事などの注意が記載されています。

2. 必要条件を明確にする

意思決定においては、決定の目的・達成すべき目標・満足させるべき必要条件(この問題を解決するために最低限必要なこと)は何かを明らかにする必要があります。如何に優れた決定に見えても、必要条件の理解に不備があれば成果を上げられないことが確実です。

3. なにが正しいかを知る

決定においては、やがて妥協が必要となるからこそ、誰が正しいか・何が受け入れられやすいかからスタートせず、何が正しいかを考えるべきだとドラッカーは述べます。何が正しいかを認識できていないと、効果的な妥協(正しい妥協)と効果の無い妥協(間違った妥協)の内、後者を選ぶとされます。

4. 行動に変える

意思決定の一連の手順において、決定を行動に変える部分が最も時間がかかる部分です。具体的な手順として誰か特定の人の仕事と責任になるまで決定の実行がなされないと、いかなる決定も行われていないのと等しいと述べられています。

5. フィードバックを行う

実施した意思決定を継続的に検証していくために、フィードバックの実施を意思決定に含んでく事が重要になります。実際に現場を見て、決定の前提が変わっていないか、陳腐化しており決定の再検討が必要ではないかフィードバックをしていくことが必要となります。

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開催概要

開催日時

2023年7月12日(水)20:00~21:00

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