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【経営者の条件#8】第7章 成果を上げる意思決定とは【オンライン読書会】

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著者について

ピーター・ドラッカー(1909 – 2005年)

経営学者。「現代経営学」あるいは「マネジメント」の発明者であり、マネジメントの父と言われている。2009年に発売された「もしドラ」こと、岩崎夏海の小説「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」により、日本において広く認知された。数多くの著書を執筆しており、代表作として「マネジメント」「経営者の条件」「プロフェッショナルの条件――いかに成果をあげ、成長するか」などがある。現代も多くの企業人や経営学者らに多大な影響を与えている。

正しい意思決定の要件

前章の意思決定とは何かでも意思決定についてお話しされました。今回は成果を上げる意思決定です。意思決定とは判断をすることとドラッカーは言ってます。
正しい意思決定をするための要件がいくつかあります。

自分の意見を出すこと

最初から意思決定の答え(事実)を見つけることは非常に難しいです。まずは間違えないようにする云々の前に自分の意見を発信していくことが大切だとされています。

その意思決定があっているかを検証する必要がある。その基準方法を決めないといけない。

その意思決定が正しいとどうやって判断するか、その基準を決める必要があります。例えば、【東京から沖縄まで行き方は飛行機で行くのがいい】という意思決定をする場合、車で行くほうがいいかもしれないですし、電車でいくほうがいいかもしれません。判断基準を【できる限り早く着きたい】のか【向かう途中の観光スポットも回りたい】で、その意思決定は合っているのか決まります。

意見を対立させ、自分が見えていない選択肢を見ること

自分の選択肢が正しいとは限りません。あえて自分の意見は逆の意見を聞くことで、本当に正しいのか確認することができます。

評価の基準は明日には変わる

今日の判断基準は今日までの出来事が決めたことです。明日は明日の判断基準がある可能性があります。

意見の不一致を必要とする

エグゼクティブが直面する問題は満場一致で決められるものほぼないと言われています。異なる意見も取り入れ、考えて初めていい選択ができるので、意見の不一致が存在しない場合は決定すべきではないとドラッカーは言っています。

意思決定に対する意味をより良く理解する為には意見の不一致が必要ですが、理由は3つあります。

① 組織の囚人になることを防ぐ

組織に反対だといって、反対勢力を起こされては困る。そうならない為にも反対意見も出し、納得した上で進めていく必要があります。

② 選択肢を作ることができる

選択肢のない決定(=一つの意見から決定される)は博打でしかありません。状況が変化すれば、決定が変わる可能性もありますので、必ず複数を考える必要があります。

③ 想像力を刺激する

一つの行動だけが正しく、他の行動は全て間違いと思ってはいけません。反対されたからあいつは悪人だとか思うのではなく、問題解決に必要な意見と捉える必要があります。もしないのであれば想像して反対意見を作ることも大切です。

意思決定は本当に必要かを自問する

最後に本当に意思を決定するか自問するといいと言われています。意思決定には多少なりリスクがあるので、別の選択肢として何もしないという選択もあります。本当にリスクがないのか、50%の確率で何か起こると思うならやめておきましょう。

意思決定とコンピュータ

コンピュータも意思決定を助ける道具の一つです。人ができない意思決定はコンピュータもできませんが、人ができる意思決定を感情を抜きして、迅速かつ正確にできます。
コンピュータで意思決定ができるようになった結果、少数のトップしかやっていなかった意思決定を末端の部下までも行うべきと言っています。

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開催概要

開催日時

2023年8月9日(水)20:00~21:00

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本記事の執筆・編集・監修

✅記事執筆(松本)✅記事編集・監修(