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呼吸リハにQOLを改善させる効果はあるの?というお話

呼吸リハビリテーション(以下呼吸リハ)には身体機能に加えてQOLを改善する効果が報告されています(こちら)。
一方で、呼吸リハを行ってもQOLは変化しないという報告もあり、見解が一致していませんでした(こちら)。
今回紹介する論文は「呼吸リハにQOLを改善させる効果はあるの?」という疑問に応えてくれる論文です(こちら)。

2020年に中国のJige Dongらの研究チームは2019年3月までに登録されている19本の論文を解析しています。

結果として、
QOLの指標であるSt. George’s Respiratory Questionnaire (SGRQ)スコアは、呼吸リハを行うことで改善した(平均差(MD)=-6.53)。
サブグループ解析では、地域(MD=-8.15)病院(MD=-6.05)どちらのセッティングでもSGRQの改善が認められた。
介入方法の違いによる効果では、運動のみ(MD=-6.76)運動+他の介入(MD=-7.87)どちらの介入でもSGRQの改善が認められた。
だそうです。

ただし、介入方法にバラつきがあるためさらなる研究が必要だそうです。
呼吸器疾患患者さんは呼吸困難感や身体機能が低下することでQOLが低下していることが多いです。
運動はもちろんですが、栄養や薬剤。社会的支援など包括的な呼吸リハを行うことで、呼吸器疾患患者さんのQOL向上につながると思います。