膝蓋腱障害は、ジャンプ競技者に多く発症し、2年以上症状が持続することが報告されています(こちら)。
非外科的な治療方法については様々なものが報告されていますが、それぞれの有効性については明らかになっていませんでした。
今回紹介する論文は「膝蓋腱障害に有効な非外科的治療は?」という疑問に応えてくれる論文です(こちら)。
2019年にカナダのVander Doelenらの研究チームは、2017年9月までに登録されている9本の論文を解析しています。
結果として、
等尺性収縮、膝蓋骨ストラップ、スポーツテーピング、遠心性収縮、ドライ・ニードリング、多血小板血漿(PRP)注射、自家血注射(ABI)、生理食塩水注射が、痛みの軽減に有効だった。
だそうです。
ただし、研究方法や対象者にバラつきがあるため、さらなる研究が必要だそうです。
それぞれの治療法については、まだ1~3本しか検証された質の高い研究がないので、今後研究が進めば、もう少し絞られるかもしれませんし、逆に他の治療方法も見つかるかもしれません。
いずれにしても、膝蓋腱障害には理学療法士が行える有効的な非外科的治療があるので、理学療法士も積極的に介入していく必要がありますね。