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心リハ, ストレス, 冠動脈疾患|2020.05.27|最終更新:2022.05.28|理学療法士が執筆しています
✅ 現状、心血管疾患に対するリスクの低減に効果があるかは評価指標により異なる。 |
はじめに
心理的ストレスは心血管反応の異常を誘発し、心血管疾患の発症や重症化のリスク因子となります[1]。
楽観主義のようなポジティブな心理状況は、心血管疾患のリスクを減少させる可能性があります[2]。
心血管疾患のリスクに対して心理学的な介入が検討されていますが、その効果については明らかになっていませんでした。
今回紹介する論文は「冠動脈疾患患者へのストレスマネジメント介入は有効なの?」という疑問に応えてくれる論文です[3]。
研究概要
2021年に中国のShiらの研究チームは、2020年12月までに登録されている9本の論文を解析。
対象
対象国:スウェーデン、ドイツ、アメリカ、シンガポール
対象者数:1149名(20~128名)
平均年齢:57.6~65.7歳
介入内容:教育、グループサポート、認知行動療法、スキルトレーニング、セルフモニタリング
介入期間:4週~1年
評価指標:BDI-2、HAD、HAS
結果
効果あり | 効果不明 |
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ただし、研究数、対象者数、対象疾患が少なく、精神心理指標以外の有害事象については検討できなかったため、更なる研究が必要と述べられています。
まとめ
今回の結果では、評価指標によって精神心理的側面へのストレスマネジメント介入の効果にバラつきがあるようです。
心血管疾患患者さんへのストレスマネジメント介入については、有効性があると考えられてはいますが、実際にはまだまだ介入効果があるかどうかは不明な点が多いので、今後の研究結果に期待ですね。
本記事の執筆・監修・編集者
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— Isao Uno(宇野勲)@リハ栄養学会2023実行委員長 (@isao_reha_nutri) May 27, 2022
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参考文献
[1] Ginty, et al. Auton Neurosci. 2017 Nov;207:2-9.
[2] Kubzansky, et al. J Am Coll Cardiol. 2018 Sep 18;72(12):1382-1396.
[3] Shi, et al. Rev Cardiovasc Med. 2021 Dec 22;22(4):1491-1501.