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セラピストとして大事な事 新人セラピスト成長記録(生活期)#08

こんにちは、新人セラピストの田中です。
今回で私の新人セラピスト成長記録は最終回になります。今まで読んで下さった皆様、毎度拙い文章であったかと思いますが、ここまでお付き合い頂きありがとうございました。今回はまとめの回になりますが、最後までどうぞよろしくお願い致します。
記事を書き始めた当初にも回復期と生活期での考え方についてお話させて頂きましたが、この1年間介護分野で働いて感じた事を最後にお話できたらと思います。

コミュニケーションの大切さ

これは特別介護分野において必要なわけではなく、リハを行う上でやはり何よりも一番大切なのかなと感じたのは、患者様や利用者様としっかり会話をすることです。
機能面の回復、周囲環境の調整、現在と今後の生活レベルの検討、考える事は沢山あります。もちろん皆さんリハ中にはお話をされると思いますが、あくまでも情報収集のための会話ではなく個人を知るための会話、その中での情報収集が理想かなと思っています。
以前にもお話した事がありますが、スタッフによって話せる内容が違うと言いましたが、私はあまり堅苦しい関係ではない方がいいと感じています。通所リハで働くようになり特に思う事ですが、自宅で生活されている方は自宅での失敗(転倒など)を隠そうとされる方が少なくありません。そんな時周りの先輩セラピストやベテランの介護職の方を見ていると、普段何気ない会話をよくされている方のほうが些細な情報や細かい事も知っているように感じました。その為にもしっかり会話をして個人を知り、そこから会話を広げて情報収集を行う事が大切だと感じました。

変化を見逃さない

これもどの分野においても言える事だと思いますが、些細な変化に気付けるよう周囲に目を配る事が大事だと思います。歩行や動作だけでなく、デイケアであれば日中の過ごし方、運動中の疲労感、話し方や精神的な部分に関しても意識して観察するようになりました。本人様の自覚症状がなくても普段と違う動作や会話中に言葉が出てこない、聞き取りにくい、いつもと比べて血圧の数値が違うなどの点から評価を行い、医師に報告し病院受診したところ脳梗塞を発見できた事もありました。また普段と比べて活気がなく、話を聞くとご家族様とのトラブルや家庭環境の変化を知る事ができた場合もあります。上記したコミュニケーションの内容と被る部分はありますが、回復期と違って担当制ではない分、色々なところに目を配りアンテナを張っている事が大事だと思いました。この2点については今後他の分野で働く事になっても活かしていける部分ではないかと思っています。

最後に約1年間この執筆作業を続けてきましたが、普段の臨床業務でも色々な事を考えながら取り組むことができ、充実した日々を過ごせたように感じます。また執筆をすることで自分の考えを見直し、纏める事ができて私自身とてもいい経験をさせて頂き心から感謝しています。本当にありがとうございました。もし私の記事を読んで下さった方々に少しでも良い影響や何か考えるきっかけを作る事が出来ていたとしたら幸いです。今後も人間としてもセラピストとしても成長していけるよう、精一杯頑張りたいと思います。短い間でしたが、本当にありがとうございました。

この記事のライター
田中亜祐実先生