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【訓練方法】脳卒中患者の歩行能力改善に後方歩行トレーニングは効果的?

脳卒中, 歩行速度, 歩行|2022.06.03|最終更新:2022.06.03|理学療法士が監修・執筆しています

本記事の結論

✅ 脳卒中患者への後方歩行訓練は歩行機能の改善に効果を認める。

脳卒中患者の歩行能力向上に後方トレーニングは有効か

歩行は神経系、筋骨格系など様々な機能が複雑に絡み合って遂行されており、脳卒中後に障害されやすい能力の1つです[1]
脳卒中患者さんでは、歩行能力を含む身体機能は生活の質(QOL)の予測因子であることが報告されています[2]
歩行能力を向上させる戦略の1つとして後方歩行(Backward walking training (BWT))があり、その有効性も報告されています[3]
しかし、BWTが脳卒中患者さんでも有効かどうかについてはまだ明らかになっていませんでした。
今回紹介する論文は「脳卒中患者の歩行能力向上に後方歩行トレーニングは有効なの?」という疑問に応えてくれる論文です[4]

研究概要

2022年に中国のWenらの研究チームは、2021年8月までに登録されている9本の論文を解析しています。

対象

対象国:アメリカ、日本、イタリア、韓国、中国
対象者数:7~17名(合計225名)。
平均年齢:50~71.1歳。
発症後期間:7.8日~84か月。
介入期間:30~60分/回、3~6回/週、3~6週間。
介入内容:BWT単独対通常歩行練習、BWT+通常歩行練習対通常歩行練習単独。

結果

効果あり 効果不明
  • 10m歩行
  • ケイデンス
  • Berg balance scale
  • 麻痺側の歩幅
  • 全体の歩幅
  • 歩行周期
  • 麻痺側ステップ時間
  • 麻痺側片脚支持
  • 両脚支持

ただし、研究数やサンプル数が少なく、介入内容にもバラつきがあるため、更なる研究が必要と述べられています。

まとめ

BWTは簡便でどこでもできる運動様式なので、脳卒中患者さんの歩行能力改善に有用な手段だと思います。
また、今回含まれている対象者は急性期から生活期まで幅広いため、様々な領域でBWTは活用できるのではないかと思います。

本記事の執筆・監修・編集者

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参考文献

[1] Beyaert, et al. Neurophysiol Clin. 2015 Nov;45(4-5):335-55.

[2] Wang, et al. Scand J Caring Sci. 2018 Jun;32(2):502-514.

[3] Wang, et al. Hum Mov Sci. 2018 Aug;60:57-71.

[4]Wen, et al. Int J Environ Res Public Health. 2022 Mar 12;19(6):3370.

 

この記事のライター
宇野勲先生