[no_toc]リハとびとは、もっと自由に考えることができるようになることを目的とした討論コンテンツです(詳細はこちら)。アーカイブ配信の一覧はこちら。
概要
一般的に、目標とは「目的までの指標」を指し、目的は「ゴール」です。目的を達成するために、目標を設定します。リハビリテーション医療の業界における目的の場合、最終目標と混同されていますが、今回は最終的な目的ではなく、「目標」に焦点を当てて討論いただきます。
良い目標とは何でしょうか?明確であることや、組織の目標・部署の目標・個人の目標が繋っていること、短期目標と長期目標のバランスが良いことなどが挙げられます。良い目標の古典的な条件としてSMARTの法則があります。
- 「S」Specific(具体的)
- 「M」Measurable(測定可能)
- 「A」Achievable(達成可能)
- 「R」Relevant(関連性)
- 「T」Time-bound(期限)
近年では目標に関わる因子をまとめたFASTの法則も有名になっています。SMARTの法則との違いは「頻繁に議論」「野心的」「透明性」の部分です。チームアプローチの場合、スタッフそれぞれが患者さんの何を目指して、どのように対応するか意思決定していくために、目標の透明性が高いことは重要と思われます。
- 「F」Frequent(ゴールは頻繁に議論される)
- 「A」Ambitious(不可能ではない範囲で野心的)
- 「S」Specific(具体的 指標とマイルストーンで計測)
- 「T」Transparent(透明性)
唯一かつ最善と思われる治療の場合、パターナリズムによる医療者の意思決定において問題が生じることはほとんどないと思われます。しかし、医療現場には治療法に選択肢があり、医療者と患者側で双方合意で意思決定を進めていく必要性があります。それらの問題点に対するアプローチとして、SDM(Shared Decision Making)があります。治療法や目標を共有することにどういったメリットがあるのでしょうか?
一方で岸見一郎は、未来にスポットライトを当てることよりも、「いま、ここ」に強烈なスポットライトを当て、過程そのものを、結果とみなすような(エネルゲイア的)考え方の重要性を指摘しています。果たして目標は本当に必要なのでしょうか?
スピーカー
日時
2022年12月28日(水)20:00~20:40
方法
Zoomウェビナー