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実習を乗り越えるコツ8選

 

コロナ禍の中、多くの実習生が私の働いている施設の方にも来ています。

私も去年まで学生として、同じように実習に来ていました。

私自身は大きな問題なく実習を終えましたが、友達の中には実習の辛さについていけず、留年した人や大学を辞めた人もいました。

少しずつ実習の在り方も変わってきているようですが、まだまだ実習は辛い、苦しいものと思っている方も多くいらっしゃると思います(私もそうでした)

今回はそんな実習を乗り越えるコツを紹介していきます。[no_toc]

挨拶をしっかりとする

正直、実習で一番大切なのってこれじゃない?と思っています。
特に大切なのは初日、緊張もしていると思いますが会う人全員に大きな声で、笑顔で挨拶するようにしましょう。

実習で大きな悩みになりやすいのが人間関係です。しっかりとした挨拶をする人に嫌な気持ちになる人はいません。初日から良い人間関係を作っていけば、その後の実習も上手くいきやすいです。

人間対人間であるということを忘れない

私もそうでしたが、学生でありがちなのは評価をするということに目が行き過ぎて患者さんに注意がいかないという部分です。

学校での練習の際は相手が健康な人や模型だったので、股関節を曲げる際に痛みを訴えることなどなかったと思います。
しかし、患者さんは股関節を曲げるという行為で、痛みを感じているかもしれません。股関節を曲げる際に骨盤や足にばかり目がいったり、声掛けもなくなったりしていませんか?
患者さんの表情の変化を見ながら、「今から曲げていきますね」「痛かったらすぐに言ってくださいね」等声掛けも忘れないようにしましょう。

相手は模型ではなく、人間ということは絶対に忘れてはいけません。

レポートを意識しながら患者さんと関わる

家に帰ってからの課題としてほとんどの施設で出されるのがレポートです。
書き方はスーパーバイザー(近年はCE『クリニカルエデュケーター』と言います)や施設によって様々ですが、私の場合はその日見た患者さんの中で一人のSOAPを書く+疑問点を挙げるといったものでした。
一日に数人見て、家に帰ってから思い出して書くなんて全然できなくて、気づいたら日が変わっていたなんてこともありました。

例えば歩行一つとっても、この人立脚後期の股関節の伸展あんまり出てないなぁ・・・で終わってはいけません。

なんで股関節伸展が出ないのか?治療中から、常に一つ一つの事柄に対してなんで?と考えながら行います。そうすればレポートに書くことも自然と出てくると思います。家に帰ってからのレポート時間が減れば、他の調べ物の時間が増えますし、休める時間も増えます。

ただレポートで頭がいっぱいになって目の前の患者さんとのコミュニケーションを忘れないように!!

教科書や論文を使う

例えばスーパーバイザーから「○○についてどう思う?明日までに調べて考えといて」と言われたとしましょう。

その際はできるだけ、教科書や論文をもとに調べるようにしましょう。実はGoogleで検索すれば簡単に出てきたりはします。でもそれは誰が書いたのか信憑性があるのかまではわかりません。

学校で購入した教科書に基づいて、自分の考えも含めて話せれば完璧です。もちろん教科書や論文を見たうえでなかったのであれば、その旨をスーパーバイザーに伝えたうえで「このサイトではこう書いてたので、こう思います」と伝えるのは全然ありだと思います。

リハオンデマンドには論文をもとにした記事がたくさんありますよ!!

落ち込みすぎない

スーパーバイザーから「○○って知ってる?」や、「これやってみて」と言われたけど、答えられなかったり、なかなかできなくて落ち込むことも必ずあると思います。

そこでわからなくて悔しいと思う気持ちはとても大切ですが、落ち込みすぎないようにしましょう。「こんなのもわからないの?」などと言ってくる人も中にはいます。

もちろんわからないままにしとくのはダメですがその後調べてわかるようにすればそれで大丈夫です。私も毎日帰って調べての繰り返しです。

しんどい時は必ずすぐに相談する

人間関係、体調面、勉強面など実習中は必ず悩むことがあると思います。
スーパーバイザーに相談できるのが一番ですが、なかなか相談しにくいこともあると思います。他の先生方でもいいですし、大学や専門学校の教員、それも難しければ友達に相談でもいいです。
特に人間関係は友達に相談し、友達から大学→施設の方へ話がいって解決につながったという話もあります。

でも何でも友達に話していいわけではないですよ!
ただの愚痴会になるのはもちろんダメですし、患者さんの守秘義務などもしっかり守りましょう

しっかりと休む

30代の先輩たちに実習の話を聞いていると、居残り当たり前・課題は大量でほぼ毎日寝ずに実習に行っていたとおっしゃっていました・・・。
現在は課題の労などは減ってきているとは聞きますが、睡眠はできるだけ削らないようにしましょう。

個人的には寝不足でふらふらして、スーパーバイザーの治療中にこっくりこっくりなってる人に患者さんを触らす方が怖いです・・・。

適当に話をしない

これはコツを言うより気を付けてほしいことになるのですが、安易に患者さんの質問に答えてはいけません。「どこに住んでるの?」や「今何年生?」とかは別ですよ!

例えばよく患者さんからの質問であるのが、「私はいつ歩けるようになるの?」や「この病気は治るの?」といった質問。
これ、1年目の私も基本的には答えません。たとえ教科書で、この病気はほとんどが良くなっていくと書いていても、安易に「良くなっていくと思いますよ」などと言って、よくならなった場合、責任が取れますか?

こういった質問がきた場合は「すみません、学生なのでそういう質問には答えられないんです」としっかりと伝える等にしましょう。

おわりに…

今回は実習を乗り越えるコツ8選を紹介させていただきました。

学生のうちに何度か体験する実習ですが、大変なこともたくさん待っていると思います。特に周りではスーパーバイザーとの人間関係で悩んでいる人が多かったです。スーパーバイザーとは数週間の関わりですし、一番悩むべきところは患者さんがどうしたらよくなるか?というところです。

実習の目的はスーパーバイザーと仲良くなることではありません。

本来やるべきことを忘れず、実習を乗り切ってくださいね!

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